美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第87回ベスト10発表

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2004年12月06日〜12月26日

ぺっこり夢 2004/12/06〜2004/12/26投票順位 

順位
作品ナンバー
作品名
会員名
レイティング
展示数
選出数
1
0299-0059-01
 『DeathPlay』 〜ギロチンごっこ〜
 adrenaline
10.8
10
7
2
0199-0026-04
 おかあさんあそぼ?  蕭 雪華
9.3
43
9
3
0199-0006-23
 Flora  Giorgio de Cama
8.1
5
5
4
0099-0009-83
 いつもの木  日南田 淳子
7.4
6
3
5
0099-0005-32
 子ねこ物語 夜の時間  入山 さとし
7.3
9
7
6
0299-0062-02
 Indicolite (インディゴライト)  Ryu Takeuchi
7.2
5
4
7
0099-0002-136
  顔のある風景 3人のいる「箱」  佐藤 隆俊
6.6
13
4
8
0299-0036-56
 HANA-2 風に舞う  北野 玲
5.9
7
3
9
0299-0001-11
 フモフモさん ニコラ  ATELIER TOYOKO
5.8
2
2
10
0199-0021-69
 モモンガ教会のクリスマス  荒木 陽子
5.7
2
2

●○全体の動向○●


今年もう後4日で終わろうとしています。
何処のテレビ局でも、一年をふり返って特集を組んでいるようですが、最後にインド洋の津波が入り、今年は「災害」で語られる年になりそうです

地球温暖化が現実のものとして現れてきているので、今年のような状態が異常ではなく普通になると言う専門家もいて、今年の未来予想もあまり明るいものではありませんが、まぁどんな時もそれが過ぎてしまえば同じ事。
それぞれに良い事も悪い事もあるので、良い方向を考えて行きたいものですね。

今回の投票も男女比が1:2と、男性の比率が通常より多かったのが特徴でした。
その為でしょうか、順位の変動がいつになく少ないのが目立ちました。
夜舟さんの「さよなら」と北野さんの「幻想メリーゴーランド-3」が、ゼネラルイメージを目前に足踏みをしていますが、これはどうやらゼネラルイメージに選ばれると展示から外されるといった印象があって、投票に躊躇されているような感じのようです

ゼネラルイメージは常設なのですが、メインの展示ではないとの印象もあるのでしょう。
展示の仕方は、以前から課題でもあるのですが...。

ゼネラルイメージに関連して「歳時記ニャーミィ」が年間ベスト10入選を果たしました。
そのためにゼネラルイメージの選考基準に、シリーズものを加えることが決まり、今回「歳時記ニャーミィ」がノミネートされ、次回入選で常設展示に加わることとなります。
ちょっと今までとは違う紹介を考えています。←大丈夫か?
今回のベスト10入選作品では、蕭さんの「おかあさんあそぼ?」が、次回入選するとゼネラルイメージへノミネートされるところまできました。
常設展示室も充実してきたので、もっと頻繁に目に触れるように考えてみましょう。


●○個別作品の印象○●

ベスト10も大きな変動は少なくなってきました。そこで前回からベスト10に入らなかった作品や、
展示は残らなかったけど、記憶に残った作品を「SHINJO作品」として紹介することにしました。 


サポーターのコメント:女性<
●少女 ●青年 ●成年 ●熟年 >: 男性< ◆少年 ◆青年 ◆成年 ◆熟年

1位
adrenalineさんの「『DeathPlay』 〜ギロチンごっこ〜」が、連続して1位を維持しています
サポーターも定着して、ちょっと伸び悩みの傾向も見えてきました。
イメージが早く定着してしまうと、そのイメージ以外は切り捨てられてしまうこともあります。
それを乗り越えて新しいイメージが生まれてくると、幅広いサポーターが生まれ大きな力になってくれるので、ここから頑張っていただきたいと思います。
●時代を感じさせる。いくところまでいってほしい。

2位
蕭さんの「おかあさんあそぼ?」も、連続2位でゼネラルイメージが目の前に見えてきました。
実現すると犬としては初めてのゼネラルイメージになりますね。
愛犬派の意気込みが感じられるようです

●訴えるような目が可愛いと思います。

3位
Giorgioさんの「Flora」も、3位を続けています。
この作品は本来A2のサイズですが、縮小すると少しイメージが変わって見えます

特に文字では可読性を含め、印象が重要な役割を果たしているので、カリグラフィでは厳しい条件となります。
手描きとパソコンを併用していると、最後の出力のサイズでも雰囲気が変わって見えるので、それもまたサイトギャラリーでの課題かもしれません。
●うがー!がんばれっち!!

4位
日南田さんのちょろぴは「いつもの木」も、連続4位を保っています。
11位には「おでかけ」、12位には「明日へ、しゅっぱーつ!」が入って、サポーターの手堅い支持が目立ちます。
88回展示では、また趣の違った新作が展示されているので次回の結果も楽しみですね。

●教室の窓から眺めていた記憶の中のいつもの木を思い出します。

5位
入山さんの「子ねこ物語 夜の時間」も、5位で変動がありませんでした。
夏には夏の夜空に見えていましたが、寒さが厳しくなると冬の夜空に見えてくるのも不思議な気がします

絵と言うものは見る人の心の中で解釈されるので、絵が変わるのではなく見る人の理解が変わったと言うことですが、見ているときは理屈ではありません。
猫好きの人にしか見えないものも、確かにあるのでしょう。
●月をみているのか?雲をみているのか?

6位
Ryuさんの「Indicolite (インディゴライト)」は、今回は6位になりました。
このシリーズでは、この作品に支持が集まっているようです

コメントにあるように、冬になって雪や氷のイメージが強くなってきたのでしょう。
季節によって好まれたり、解釈が変化する色があるので、シリーズでカレンダーのような展開も考えられますね。
ストーリーなども見てみたい気もいたします。
●氷の女王みたい、冷たいけど美しい

7位
佐藤さんの「 顔のある風景 3人のいる「箱」」は、7位に戻ってきました。
段ボールの顔シリーズでは、この顔が一番難解なのですが、支持はこの作品に収斂してきたようです。
顔のある風景は、分かりやすい顔への支持もありますが、時には解釈が難しいものが好まれます。

見立てが解けた時の、爽快感も影響があるのかも知れません。

8位
北野さんのHANA-2風に舞う」」は、8位でした。
新規展示の「メリークリスマス2004」は13位でしたが、やや男性層が強く、季節作品では健闘しています。
幻想メリーゴーランド-3」は、今回は23位でまだ少し足踏みをしているようです。
北野さんの作品は、男女の投票動向が反映されているようなので、なかなか興味深いですね。

9位
ATELIER TOYOKOさんのフモフモさんフモフモさん ニコラ」で、9位に入りました。
商品も増え、ネットでもフモラーが増殖しているのに、謎につつまれたままのフモフモさんですが、お正月に公式サイトが立ち上がります。
シナダさんのホームページがお正月にオープンし、そこに「フモフモさん研究所/フモラボ」が開設されるとのこと。

イラストのフモフモさんは、Be.Tooが中心に発表されているので、今後の展開に目が離せません。
●フモフモさん大好きです。

10位
今回の荒木さんの歳時記ニャーミィは、モモンガ教会のクリスマス」が10位になり、とうとう年間ベスト10入りを果たしました。
今まで誰も達成できなかった記録です。この記録に対してゼネラルイメージとしては初めての「シリーズ」としてノミネートされることとなりました。
次回、ニャーミィがベスト10に入れば、シリーズとしての常設展示が実現します。

さて、どう展示したら良いのか。考えておかないと....。(汗)
●行け〜!ニャーミィ!君ならできる!

11〜20位

11位「おでかけ」日南田さん:--日南田さんは忙しくておでかけ出来なかったみたいですが。
12位「明日へ、しゅっぱーつ!」日南田さん:--来年はこの作品のようになるそうです。

●ちょろぴ大好きです。 ひなたさん頑張ってください。 私も明日に向けて頑張ります。
13位「メリークリスマス2004」北野さん::--もう少しでした。
14位「 顔のある風景 おいしくるっと!」佐藤さん:--久しぶりに愛嬌がある感じですね。
15位「アクアールドシリーズ All Hallow's EvenTAKAさん:--歳時記ものは難しい。
16位「さよなら」夜舟さん:--ゼネラルイメージは常設展示なのですが。
●展示からなくなってしまうと寂しいです。
17位「お馬さんにのって」なおねこさん:--お馬さんがんばって。
18位「フモフモさん クリスマス」ATELIER TOYOKOさん:--フモラボで謎が解けるのでしょうか
19位「竜の子たろう」はっとりさん:--信州の昔話。お話が分かればもっと支持が広がるかも。
20位「アジサイ」高野さん:--これからですね。


応援メッセージ
20位までに入らなかった作品への書き込み紹介です
「円または輪と称せられしもの、若干の追補。」木内 忍さん
◆いいじゃな〜い。

SHINJO作品11
記録より記憶に残る〜新庄の言葉から〜心情的作品紹介
9199-0001-85「四季」東田 亜希さん
東田さんの作品は、細かいところまで描き込んである大きいものが多く、ネットではその詳細部分が分かりません。
この作品も画面の中に一年が描き込まれていますが、このサイズでは細部を識別することはできないでしょう。
銀座の松屋などで個展を開くと、絵も良く売れているので、実際のサイズでみればその面白さや魅力がよく分かるはずなのですが...。

海外で生まれ、日本と海外で暮らしていたせいか、発想そのものに日本的なものと非日本的なものが混在していて、他の人には描けない絵を制作しています。
タイトルを見ると、駄洒落や言葉遊び---親父的なイメージも時には感じさせられますが、絵にすると他には体験できない不思議な「亜希ワールド」が展開されて驚きの世界に誘ってくれるのです。
アルコールワット
、「ピラミッドウフ」、「そら豆」のように、言葉遊びから想像もしなかったイメージが紬出されています。

そんな独特の世界を持っている東田さんですが、子供が産まれてから描かれる子供の表情が変わってきました。
南極キッド」を見ても、あどけなさが出てきて画面の中でも特別な意味を持ってきたような気がします。
まだ育児が中心の生活のため外での活躍は難しいと思いますが、制作に対する意欲は旺盛なので手が離せるようになれば、よりパワーアップされた作家活動が再開されることでしょう。


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