美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第77回ベスト10発表

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2004年05月10日〜05月30日

ぺっこり夢 2004/05/10〜2004/05/30投票順位 

順位
作品ナンバー
作品名
会員名
レイティング
展示数
選出数
1
0099-0009-68
 はじめまして
 日南田 淳子
11.5
13
10
2
0299-0026-11
 沈める睡り  夜舟
10.8
22
11
3
0099-0027-08
 アクアールドシリーズCoral Snow  TAKA
10.3
7
6
4
0299-0047-05
 森のなかま 「桃のっこ」  吉川 潔
9.6
2
2
5
0099-0009-66
 夏のおひるね  日南田 淳子
7.9
13
7
6
0199-0021-62
 晴れた日  荒木 陽子
7.2
2
2
7
0099-0002-128
 心に残る風景 晩秋のひと休み  佐藤 隆俊
7.0
8
5
8
0099-0009-69
 空があおいね・・・  日南田 淳子
6.8
11
8
9
0199-0006-21
 いつもありがとう!!  Giorgio de Cama
6.6
1
1
10
0299-0058-01
 ハナミズキ  HANA
6.4
1
1

●○全体の動向○●


夏が来てしまった!
30日は、部屋の温度も30度を越え、トトロの郷も突然夏になってしまいました。
温度計代わりの家のネコも、7〜8月にお気に入りの涼しい場所に移動して、ダラ〜と
溶けていました。
家ネコは温度や湿度に応じて最適な場所を確保するので、長年暮らしているとネコのいる場所でその時の気温が分かるのです。
だからどうだと言われると何の役にもたたないのですが、日常のそんな発見はちょっと得した気分になって嬉しくなりますね。

さて、日が代わって、これを書いているのは6月1日。朝から雨が降り続く、典型的な梅雨の肌寒い1日でした。
最近は地球の温暖化で異常気象が当たり前になっていると言いますが、長期的に見れば異常とは言えないとか。
そう言えば、ギャラリーの投票も日によって傾向が違いますし、いつもと違う傾向の回もあります。
それでも長期的にみれば、それが一時的なものであったのか、流れとして定着したものなのかは明確になるものです。

ベスト10に入ることができても、それが続くかどうかで、作品への支持が一時的なものなのか、一般的なものなのか分かるのもそう言った統計的な判断なのですが、この方法に問題がないわけではありません。
季節や行事をテーマにした作品は、それがどんなに素晴らしい作品でも、やはりシーズンが終われば得票が続かなくなります。
クリスマスや正月の作品が今の時期まで展示が続いれば、違和感を感じる方もいらっしゃることでしょう。
それと、得票が低い作品は入れ替えるシステムですが、たまたま票がなかっただけで本当は伸びる作品だった可能性は、常に付いて廻ります。
画面が小さすぎて正しい評価がいただけなかったのかも知れません。時期が早かったのかも知れません。たまたま似たような作品が多く、埋没してしまった可能性はどうでしょうか。入れ替えの時は、本当に頭が痛いです。

でも、それもまた作品の実力であることも確かです。それが乗り越えられないならば、その作品は世に出る力が不足していると言うことです。
出しても出しても、1回で落とされてしまう。それでも続けて、2年後に初めてベスト10に入り、ゼネラルイメージに選ばれた人もいます。
初展示でみんなに助けられて、華々しくベスト10入りを果たしたけど、その後続かなくて入れ替えになってしまった作品もあります。

結果を求めるならば、続けることが大切だと思います。
ギャラリーもこの発表で77回の展示を続けてきました。現在78回目の展示をアップしています。
人に言うなら、自分が続けること。
そんな思いで続けてきましたが、始めた頃は仕事が無いとこぼしていた会員が、今では忙しすぎてなかなか会う時間がとれないとこぼすのを聞くと、やってきて良かったと報われた気持ちになります。
ただ、「続けること」が目的になってはいけない。課題も溜まってきたので、そろそろ次のステップを考えないといけませんね。
少しずつ手がけることにいたしましょう。

投票の男女比は、前回に続き1:1と、男性層と女性層が同じ程度のまま推移しています
これが一時的な変動なのか、流れとして続くのか、続けて行くことではっきりしてくることでしょう。
少し男性も元気が出てきたと言うことなのでしょうか?景気が回復してきた証なら良いのですが.....。



●○個別作品の印象○●

ベスト10も大きな変動は少なくなってきました。そこで今回はベスト10に入らなかった作品や、
展示は残らなかったけど、記憶に残った作品を「SHINJO作品」として紹介することにしました。


サポーターのコメント:女性<
●少女 ●青年 ●成年 ●熟年 >: 男性< ◆少年 ◆青年 ◆成年 ◆熟年

1位
日南田さんの「はじめまして」が続けて1位となり、ゼネラルイメージがみえてきました。
この作品は、形を造るだけでなく、動きや時間も表現してみようとチャレンジしたものです。オタマジャクシのフィギーちゃんが水面の上に出ているのが愛嬌ですが、絵本の1こまとして物語性をしっかり感じさせてくれる作品ですね。

2位
夜舟さんの「沈める睡り」も前回に続いて2位になり、予想通り「言葉にならない」に続いてゼネラルイメージになりました
現在個展の準備中とのことですので、近いうちにまた新作が期待できそうです。
●<沈める睡り>個人的にかなりツボです。好きです
●<水色の雨>色使いがとても好きです。暗い色なのにぜんぜん重くなくて、女の子(特に隠れているほうの子)がとってもセクシー☆


3位
TAKAさんの「アクアールドシリーズ Coral Snow」が今回3位となりました。
相変わらず忙しい様子ですが、少し動けるようになったようです。次の作品が楽しみですね。
●完成度が高く、イラストが可愛いかったです。海の中の世界観が好きです。キャラクターが全面に出ている物も見てみたいです。

4位
吉川さんの「森のなかま 『桃のっこ』」が連続してベスト10入りです。
森のなかまの中では、アップだからでしょうか、ちょっとやんちゃな感じがして、個性が出ていると思います。
人形の持つ怪しさよりも可愛らしさが身近に感じられるところが、年齢層の上の世代にも受け入れられるのでしょう。
支持層は男女、年齢層とあまり関係なく、広く受け入れられているようです。

5位
日南田さんの夏のおひるね」は4位から5位になりました。
この作品の魅力は、サポーターの方の表現につきるのではないでしょうか。
●日本の夏は蚊取り豚さんとカモノハシのお昼寝だよねーーー^^ 平和なちょろぴの寝顔見てると平和になれる気がしますねえ。

6位
荒木さんのニャーミィは、前回に続き晴れた日」がベスト10入りです。
春から夏にかけての晴れて気持ちの良い日には、こんな風景がどこでも見受けられますね。
ニャーミィの世界の方向性も、だいぶはっきりしてきたようです。
●かわいらしい!

7位
佐藤さんの「心に残る風景 晩秋のひと休み」は9位から7位になりました。
春でも夏でも
あきが来ない。・・・・(汗)
すいません、ちょっとおじさん入ってしまいました。季節感よりも伝わるものがあると言うことですね。

8位
日南田さんの「空があおいね・・・」は6位から8位になりました。
ちょろぴは青い空が似合うようです。この作品でカエルのフィギーちゃんも人気が出てきました。
作者の夢も、この作品のように高く広がっていますね。

9位
Giorgioさんの「いつもありがとう!!」が初登場です。
母の日のメッセージが、素直に喜ばれたようです。年齢層の高い女性の支持が圧倒的でした。
イラストは若い女性が中心ですが、カリグラフィ作品はもう少し年齢層が広がっているのが分かります。
●シンプルな中に温かみ、かわいらしさ、を感じます。

10位
HANAさんの「ハナミズキ」が初登場です。
写真の作品ですが、自分のイメージをしっかりと創り、絵画的な味を出しています。
色の感覚も鮮やかで、これからがどのような作品が展開されるのか大いに楽しみですね。
◆和紙もしくは着物の模様みたいで良いですね。

11〜20位

11位「なあに」なおねこさん:--残念、ゼネラルイメージは持ち越しになりました。
12位「フモフモさん 大好きなもの」ATELIER TOYOKOさん:--フモフモさん増殖中。
 
●フモフモさん大好きです!毎日癒してもらっています〜。
 この、フモフモさんの大好きな色とりどりの丸い物体がすごく気になります。フルーツかな……?

 
●フモフモさん大好きです。 コアラも絵に描いてほしいです。
13位「幻想メリーゴーランド3」北野さん:--後半伸びが落ちてしまいました。
 
●玲先生のイラストの中でも特にお気に入りの作品です!幻想的でしみじみできていいです。
14位「鳥の守妖精とヨロコビドリの幼鳥」木内さん:--少しずつ応援が広がっているようです。
 
●カラーがきれいで、夢があって素敵です。
15位「森の仲間 みんな集まれ」吉川さん:--なかまが集まり始めましたね。
16位「Yellow Magic」いのまたさん:--Magicはこれから。夏バテしないように。
17位「お茶でもいかが?」高野さん:--次のステップへ、ちょっと一服でしょうか。
18位「エゾリスb06」松岡さん:--まだまだ紹介されていないエゾリスたちがたくさんいるらしい。
19位「サロメ」Giorgioさん:--画面が小さいのでカリグラフィが読めないのが残念ですね。
20位「さよなら」夜舟さん:--展示期間が34回と長いですが、固定ファンが支えてくれています。


SHINJO作品01
記録より記憶に残る〜新庄の言葉から〜心情的作品紹介
0299-0054-04「BARRY TWINKLE アフロダンサー」井上さん
BARRY TWINKLE は、タイプとしては70年〜80年代のファンシーキャラクター的表現のキャラクターです。
背景やレイアウト、色や形などの表現が、サンリオでお馴染みのパターンのせいか、どこかで見たような懐かしい感じがしました。
サンリオのキャラクターで言えば、バッドばつ丸を良い子にしたような感じしょうか。(そう言えばバッドばつ丸を描いていたのも、井上さんと名字が同じ人でした。自分の描くキャラクターにそっくりの男の人です。)
見たことがあると言う印象は、諸刃の剣です。キャラクターは差別化がポイントなので、むしろマイナスになることが多い。
今風のキャラクターをねらわずに、敢えて昔風の表現に少しひねりを加えたのだと思いますが、まだ型にはまり過ぎていて、もっとパロディ的な視点や強烈なメッセージがあっても良いのではないでしょうか。
78回の展示では、入れ替えとなってしまいましたが、これからが気になる作品でした。

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