7月の後半になっても、なかなか梅雨明けになりません。
63回展示最終日の27日は土用でしたが、昼間こそ夏らしさもあったものの、夕方からは肌寒く秋を思わせるほどでした。
九州地方の大雨に続き、宮城の方で大きな地震が起きるなど、社会や経済、国際情勢も含め、すっきりしない状況が日常化しているようです。

投票での男女比は1：3で、また男性層の比率が落ちてきましたが、ほぼ標準的なパターンを推移しています。
夏休みに入った影響は、今のところネットの方が少ないようですが、これからの本格的な夏がどう影響するか。興味深く見てみたいと思います。

全体の流れを見ていると、このところ新規会員の活躍が目立つようになりました。
都内近郊にお住まいの方が多かったBe.Tooも、ネットで手続きができるようになったこともあって、日本全国に広がりつつあります。
サポーターの方々を見ると、更に広がっているのが分かりますが、今のところ地域的な傾向などは無いようです。
虎の絵でも出ていれば、阪神タイガースの影響も出ているかも知れませんが・・・。
ここまできたら、大阪から元気が全国に広がって欲しいものです。

昨年は8月の末に、京王線聖跡桜ヶ丘でBe.Too展を開いたのですが、今年はclick!networkのお店の企画準備などで、手がまわりませんでした。
イベントも良いのですが、小規模であっても、やはり常設にはかないません。
Tooとは、ネットショップでの連動も計画しています。
ただ、恵比寿のBe.Tooショップのように葉書などを単品で扱うには、送料などがかかるので対応が難しいとのこと。
登録作品を対象としたミニ作品集などの企画が検討されているので、実現できれば各地に広がっているサポーターの方々にもご利用いただくことができるかも知れませんね。

夜舟さんの「言葉にできない」が、今回も1位となりました。
ただ前回と比べると、他の作品のサポーターたちも頑張り始めたようで、夜舟さんのサポーターの方々の応援は定着していますが、その差が小さくなってきています。
近いうちに、新作の登録も考えられているとのことなので、サポーターの方々もよろしくお願いいたします。
相対的にその他の作品は、「さよなら」は12位に、「沈める睡り」が14位と、少し順位を落としていますが、近いうちに、新作の登録も考えられているとのことなので、これからの動向に目が離せません。

北野さんの「幻想メリーゴーランド」が今回は2位に躍進し、「ものおもい」も4位と順位をあげています。
サポーターの方々も、回を追う毎に増えてきたようですが、この勢いがどこまで続くか。
相変わらず、CGの作品である「幻想メリーゴーランド」を指示する方は、10代から20代の女性層に集中しており、男性層も支持する色鉛筆画の「ものおもい」との差は続いています。
普通はCGに男性層が、色鉛筆などのソフトなものには女性層がつくのですが、なかなか興味深い動きです。

日南田さんの「春だね〜」も8位から3位に順位を上げてきました。
今回新展示の「うぐいす逃げた」が8位に入り、昨年末から模索してきた新作の表現が受け入れられたようです。
28日からの展示には、夏らしい新作がアップされているので、様々な可能性が次々にテストされています。
今週の末あたりから、ちょろぴのお友だちたちのぬいぐるみも発売されるので、サポーターの方たちも楽しみですね。

TAKAさんの「アクア−ルド・シリーズ　BUBBLE BALLOONS」は、今回は4位でした。
この「アクア−ルド・シリーズ」は壮大な世界観があり、それぞれの作品が集まってそれを伺い知ることができます。
いつも忙しい方なので、次のアップが続かないこともあり、作品個々に見られているためか、サポーターの広がりが弱いのかも知れません。
動向がちょっと気になるところです。

みかさんの「神の仔羊」が初登場で6位になりました。
みかさんはPhotoshopなども使われますが、モノクロの作品ではお絵かき掲示板を使って作品を作られています。
その作品を見ると、作品は道具以上に描く方の力なのだと言うことが伝わってきます。
効果で多機能なソフトでなくても、このような作品を創ることができるのですから、これからが大いに期待される方だと思います。

佐藤さんの「顔のある風景 ニコリンネ」は、今回は7位になりました。
「お兄ちゃんの入学式」は20位となっていますが、佐藤さんの作品は実のところ個々の順位は、あまり問題ではありません。
Be.Too開設以来、127点に及ぶ作品群が、佐藤さんの軌跡を示している作品と見ることができるからです。
いけない、また特集の話に向いてしまった。
何時かとは言いませんが、そのうちに特設ページ、作る予定ではおります。たぶん....。

開楽さんの「D公園にて」は、今回は9位でした。
この作品に限らず、開楽さんの作品には独特の空気感があります。
絵はどちらかと言えば、可愛らしい感じがしますが、重みのある寓話的な世界の広がりは、どこかでこの現実の世界とつながっているような不思議な雰囲気を漂わせていますね。
この画面の外、描かれていない場所に興味が引かれてしまいます。
夢の中では見たことがあるような気がするのですが。

わたなべさんの「うれシーサー」が、10位に入りました。
この秋に絵本を出されますが、それはシーサーの絵本ではありません。
まだ沖縄に行ったことがないわたなべさんは、今年の夏に初めて沖縄を訪れ、本物のシーサーと会ってくるそうです。
ここのところ、シーサーの方向性に迷っていたようですが、ギャラリーではそれなりの結論が出たようですので、夏の出会いからどんなシーサーが生まれてくるのか、本人が一番楽しみにしているのかも知れませんね。

ベスト１０外では、１１位「うかれはしゃいで」JAMさん、１２位「さよなら」夜舟さん、１３位「フラワー」高野さん、１４位「沈める睡り」夜舟さん、１５位「温泉猫-土用干し-」奥岡さん、１６位「やわらかな時間」宇多川さん、１７位「なあに」なおねこさん、１８位「しゃぼん」荒木さん、１９位「ココア」佳及さん、２０位「お兄ちゃんの入学式」佐藤さんとなりました。

以上でした。