美術茶論

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ライブギャラリーBe.Too
第62回ベスト10発表

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2003年06月16日〜07月06日

ぺっこり夢 2003/06/16/〜2003/07/06投票順位 

順位
作品ナンバー
作品名
会員名
レイティング
展示数
選出数
1
0299-0026-08
 言葉にできない
 夜舟
14.2
9
5
2
0099-0027-03
 BUBBLE BALLOONS  TAKA
8.5
6
6
3
0199-0034-03
 うかれはしゃいで  JAM
8.3
5
3
4
0099-0002-120
 顔のある風景 ニコリンネ  佐藤 隆俊
7.8
9
2
5
0299-0030-01
 D公園にて  開楽 智治
7.4
18
4
6
0299-0036-04
 幻想メリーゴーランド  北野 玲
7.3
4
4
7
0299-0036-08
 ものおもい  北野 玲
6.4
3
2
8
0099-0009-61
 春だね〜  日南田 淳子
5.9
2
1
9
0099-0002-95
 心に残る風景 夕暮れの石神井川  佐藤 隆俊
5.5
12
1
10
0299-0026-01
 さよなら  夜舟
5.4
19
2

●○全体の動向○●


7月に入って、晴れ間には夏らしさが出てきましたが、今年の梅雨は20日頃まで続くとのこと。
ひと雨ごとに緑も深まり、もうすぐ本格的な夏ですね
梅干しなどの作業も一段落して、土用干しまで静かな時間が流れます。

今回の展示は、前回に比べると穏やかな動きに戻り、投票での男女比は1:2と前回より男性層が減って、標準的な形になってきました。
ちょっとひと休みと言ったサポーターも多いようで、今回でゼネラルイメージになると見られていた木村さんの「花のある風景 うず」も、次回以降に持ち越しになっています。
物事には波があり、いつも同じようには動きません。あまり大きな波は困りますが、小さな変動は物事の区切りになるので、考える時間や他のことをするきっかけを与えてくれます。
その中でも、継続した動きもありました。夜舟さんのサポーターの方たちは確実に広がりを持ってきたようです。
サポーターの力が作者の励みになるので、今年の夏は期待したいところですね。



●○個別作品の印象○●

夜舟さんの「言葉にできない」が、他を大きく引き離して1位となりました。
「さよなら」は9位に、「世界をとめて」が13位、「沈める睡り」が20位と、確実に支持が広がっているのが分かります。
10代をから20代までの若い女性が中心であることは変わりませんが、以前からのサポーターに新しい方々も加わってきました。
何度も言うように、原画の線が美しく、Webではその繊細な線が見えないのですが、雰囲気は伝わってくれているようです。
他にもプリントでなければ伝わらない作品を描く方も多いので、何とか伝える方法はないか、現在Tooの方にも相談にのってもらっています。

TAKAさんの「アクア−ルド・シリーズ BUBBLE BALLOONS」も今回は2位になりました。
この作品は連続してベスト10入りしているので、相変わらず忙しいTAKAさんですが、そろそろこのシリーズの先を期待しています。
3Dの特集が先か?TAKAさんの「アクア−ルド・シリーズ」作品集が先か?
Illustrater講座も実現したいところです。

ちょっとパワーが落ちていたJAMさんの「うかれはしゃいで」が3位に復活してきました。
この作品は、自由なペンの線が暖かい感じにまとまった作品ですが、文字を入れているため画像が小さくなって、線が分かりにくいかも知れません。
ネコたちの表情が良いと言うサポーターも多く、ネコを飼っている身としては納得させられます。
これからも、この調子で応援していただけると嬉しいですね。

佐藤さんの「顔のある風景 ニコリンネ」が4位に、「心に残る風景 夕暮れの石神井川」が9位となりました。
11位には「お兄ちゃんの入学式」が入っています。
佐藤さんの作品は連作的なテーマが多く、並べてみるとメッセージがより明確に見えてくるものが少なくありません。
ああ、また展示の仕方の問題になってしまいました。墓穴を掘ってしまったかも...。

何時になったら、特集を組むんだろう?(汗)

開楽さんの「D公園にて」は、今回は5位になりました。
開楽さんはサンリオの「詩とメルヘン」などで受賞されていますが、その「詩とメルヘン」が残念なことに休刊することになりました。
イラストを発表する場が、もともと少ない上に歴史のある雑誌が休刊するのは寂しいものです。
多少なりとも関係があっただけに残念ですが、Be.Tooも頑張らねば、ですね。
そんな流れに負けず、開楽さんのこれからの活躍に期待いたしましょう。

北野さんの「幻想メリーゴーランド」は今回も6位となり、「ものおもい」が7位となりました。
北野さんのサポーターは、画材や表現に関係なく、絵の優しさからか、女性層が強く若い男性層が少ないのが特徴です。
「幻想メリーゴーランド」に関して言えば、ほぼ女性層だけと見ても良いくらいですが、「ものおもい」は男性層も加わっています。
ユネスコの活動に関心がある北野さんですから、サポーターの皆さんも同じような方向性を感じているような気がします。

日南田さんの「春だね〜」が8位となりました。
前回ゼネラルイメージになった「今年もよろしく」の激しい集票も影を潜め、新作の評価がはっきりとしてきたようです。
この新作のシリーズでは「あ!!にげちゃった!」が19位に入り、それ以前の作品が整理されてきました。
日南田さんの新しい表現が、サポーターたちからも認められたのでしょう。
夏の新作も進んでいるので心強いことですね。

Be.TooのWebでの展開は、都内を中心としていた会員の幅を広げ、サポーターも日本全国から見に来てくれるようになりました。
その一方、Webでの作品は、データが大きければ勝手に使われてしまう可能性が強いことから、どうしても作品の細部まで鑑賞することはできません。
そこでネットでのお店「NetShop.Too」での作品販売の可能性を検討しています。
はがきやポスターなど遠方にお住まいの方にも、気軽に手に入れられるようにしたいと思うのですが、なかなかシステム的に難しいようで簡単に決まらないのが辛いところです。

ベスト10外では、11位「お兄ちゃんの入学式」佐藤さん、12位「フラワー」高野さん、13位「世界をとめて」夜舟さん、14位「なあに」なおねこさん、15位「平和の宣伝」ホソイさん、16位「青空鉄球」ホソイさん、17位「お母さんあそぼ?」蕭さん、18位「泉(右)」ホソイさん、19位「あ!!にげちゃった!」日南田さん、20位「沈める睡り」夜舟さんとなりました。

以上でした。


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